2016/07/20 18:28
こんにちは。
株式会社鈴和商店の渥美です。
今回は美味しくお茶を淹れる秘訣パート2をご紹介します。

日本茶は、淹れる人によって味が変わると云われてます。
その一番の理由は、お茶を淹れる際のお湯の温度です。
お茶の味は、大きく分けて3つの味に分類されます。
テアニンを中心とするアミノ酸によるうま味、甘味。
カテキンによる渋味。
カフェインによる苦味。
これらの成分は、お湯の温度により抽出量が変化します。
ですので、湯温を調整し、3つの成分をバランスよく味わうために必要なのが湯冷ましです。
まず、うま味、甘味成分のテアニンは、湯温にそれほど左右されずに一定量が抽出されます。
逆に、カテキン、カフェインは高温になればなる程、急速に溶け抽出量が増します。
と、いうことは、低温で淹れるとテアニンの味が強くうま味、甘味の多いお茶。
高温で淹れると、渋味と苦味が強くなって、うま味、甘味を上回ります。
茶種に合った、適温で淹れることで、より美味しさが引き立ちます。
湯冷ましをするには、「湯冷まし」という道具を基本使用するのですが、湯呑でも代用することができます。
湯が入った器を、入れ替えることで湯を冷ましていきます。
季節にもよりますが、湯を一度移し替えると5度~10度、湯温が冷めます。
日本茶の良さは、湯の温度を変えて淹れることで、様々な味や香りを楽しむことができるところです。
お茶の種類、好み、季節、体調などに合わせて湯温を変え、自分の味を見つけてみるのも、楽しみの1つですね。
