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2017/01/18 22:55


 本日も寒い一日でしたね。

歳と共に、年々寒がりになっていくような気がします。

寒いのは苦手ですが、冬の寒さがお茶の美味しさを

引き立ててくれるので、悪いことばかりではないようにも感じる今日この頃。


 本日、ご来店いただいたお客様とのお話しの中で、お茶のブレンドのことを聞かれました。

お茶問屋としては当たり前だと思っていましたが、「面白いわね~」

と言っていただけたので、本日は少しお茶のブレンドについて書きます。


お茶をブレンドする作業をお茶用語で「合組(ごうぐみ)」と呼びます。

語源は「組み合わせ」からきていると、いわれています。


合組(ブレンド)とは様々な特徴を持つ茶葉の長所を生かしながらブレンドする技術で

静岡の製茶問屋は、この合組という技術に長けていて誇りを持っています。


お茶を鑑定する際の大きなポイントとしては、味、香り、淹れた時の色、形状になります。

単一農園で、この4つ全てがそろっている茶葉というのは、ほとんどありません。

色は抜群に良いけど香りは薄い、形状は良いけど味がちょっとなど、お茶にも短所、長所があります。

その長所を最大限に生かし、短所をなくすために合組をします。

合組をすることで1+1=3にも4にもなります。

又、様々な味や香りが合わさることで、飲んだ時に奥深いものとなります。

当社が仕入れをする際には、色も味もまあまあというものは、扱いません。

何かが秀でていて、合組することで個性豊かになりそうなものを厳選し、仕入れることを心がけております。


静岡は、お茶の産地が多くあり、個性豊かなお茶を見る機会がたくさんあります。

そのおかげで、こういった技術が伝統的に磨かれてきているんだと思います。

又、お茶屋毎に、合組の比率や合組する産地などが違いますので

様々なお茶屋で飲み比べてみるのもおもしろいですね。


↑1つ1つのお茶を鑑定し、そのお茶の個性を見て、
右上にあるレトロな秤でお茶をはかり、合組のサンプルを作っていきます。