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2020/06/23 07:54



ジョンレノンって1人でも素晴らしい歌を唄うけど、そこにポール・マッカートニーが増えると1人の時とは異なる魅力が生まれ、またそこにジョージ・ハリスン 、リンゴスターが加われば世界一の曲が出来上がる

お茶の合組(ブレンド)もそうあるべきだと考えています。1つ1つの特長ある強い個性が調和して奏でるオリジナル曲のように自分たちにしかできないお茶を作る。もちろんそこには素晴らしいお茶を育ててくれる農家さんあってこそ。

昨夜、楽しみにしてた美濃加茂茶舗さんの合組した新茶が届きました。

袋を開けたときの爽快な香り。
個性はあるのに飽きのこない滋味。芯が通った優しい品のあるお茶でした。

萌黄色に輝く茶畑と合組に悩む美濃加茂さんの情景が目に浮かんできました。

お茶の合組の工程は原料の選定、仕上げ方、ブレンド比率などパターンは何通りもできるので、やり始めは楽しいのですが何度やってももう少しという気持ちが出てきて何度も何度もやり直していくと霧のモヤみたいに進んでも進んでも時間ばかり経って悩んで苦しくなってきます。

仕事だから当然だろと言われたらそれまでなんですが出来上がるまでには何十杯もの試作と試飲を繰り返し、お腹が痛く憂鬱になりながらも自分の一杯が産まれると愛おしくて通り過ぎた苦痛を全て忘れます。

勝手に人の商品の紹介と気持ちを代弁していますが多分美濃加茂チームもそうだったと思います。同じ茶業者として嫉妬心がでるこのような一杯があるから今日も真剣にお茶と向き合えます。

美濃加茂茶舗さん素晴らしい一杯をご馳走様でした。